大名様にお泊りいただきたく、このお部屋をデザインしました。
威厳があり、やや緊張感がありますが、そのなかで感じる安らぎは格別のものです。
専用の坪庭をもっているのが大名roomの特徴です。
坪庭は一見簡素な作りですが、それは余分なものをすべて排除した結果であり、むしろ贅沢な空間です。
このソファはベッドにもなります。一見普通のソファベッドに見えますが、睡眠のことを真剣に考えた本格的なベッドです。
小さなティーテーブルは、ソファベッドで使用することを考えてMasahiroが設計したものです。
そしてぜひ味わって頂きたいのが畳ベッドです。畳は京都の職人が丹精込めて作りました。
表面はい藺草を丁寧に編み、芯は藁でつくられており、適度な硬さを保ちつつ人体に衝撃を与えない仕上がりになっています。
畳ベッドが床から少し浮いたような演出が幻想的です。
マットは日本の老舗布団製作所である西川製のムアツマットを採用しました。
連続したタマゴ型フォルムが受け止めた体圧を水平・放射状にバランスよく分散させ、寝返りをうちやすくします。
ムアツは柔らかさと支え感のバランスが最適化された「点」で支えることによって快適な寝姿勢を支えます。
身体への接触部分が少なく、空間部分が空気の流れを保ち、夏はサラサラ、冬はあたたかくお使いいただけます。
枕元には、Masahiroが設計した灯篭があります。
引き戸には家紋を配した引き手を取り付けました。
洗面所は京都宇治茶をイメージしました。
鏡の枠も手作りしました。
バスの壁も大名roomのインテリアに合わせました。
やはり日本人は湯船に浸からないと・・・温泉のエキスを用意しました。
どうぞごゆっくり、京都の夜を満喫してくださいませ。